Googleしごと検索(Google for Jobs)の対応方法

採用ページの制作案件でGoogleしごと検索の対応を行ったので、その際に色々と調べたことをまとめましたので共有します。
目次
Googleしごと検索(Google for Jobs)とはGoogleの検索結果に求人情報を表示させる機能
Googleしごと検索(Google for Jobs)とはGoogleの検索結果に自社の採用ページの求人情報を表示させる機能です。
求人に関するワードで検索をすると、以下のようにGoogleしごと検索に対応したページが表示されます。
このように通常のGoogleの検索結果とは異なるUIで表示されます。
またGoogleしごと検索の検索結果は上位に挿入されるので流入が見込め、対応する企業が増加しています。
Googleしごと検索に求人情報を表示させる方法
- 自社サイトを構造化データでマークアップする
- Google仕事検索に対応した採用サイトまたは採用管理システムを利用する
今回の案件では1の構造化データマークアップを行って対応したので、1の方法をご紹介します。
構造化データとは
本題に入る前に構造化データとは何かについて軽く触れておくことにします。
構造化データとはHTMLで記述された情報に、検索エンジンやクローラーが理解できる形で意味付けをするためのものです。
構造化データでマークアップすることによってGoogleが求人情報であることを理解し、Googleしごと検索に表示してくれるようになります。
また構造化データのマークアップ方法はいくつか存在しますが、今回はGoogleが推奨するJSON-LDという方法でマークアップしていきます。
Googleしごと検索の構造化データのマークアップの流れ
1. 必須である6種類の項目を確認する
求人情報の構造化データのマークアップはSchema.orgと呼ばれる規格に沿ってマークアップしていきます。
Schema.orgのサイトを見ると分かる通り、構造化データの項目は数十項目あります。その中でも下記の6項目が必須の項目となっています。
- title(職種)
- description(具体的な仕事内容)
- datePosted(投稿日)
- hiringOrganization(求人情報を掲載している企業)
- jobLocation(勤務地)
- validThrough(求人の有効期限)※有効期限がある場合のみ
2. マークアップ例
実際のマークアップ例が下記になります。
例では必須項目の6種類以外に下記の情報を追加しています。恐らく必須項目のみだと求職者側からしたら情報不足感が否めません。したがって下記の3つあたりは追加しておくと良いでしょう。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "http://schema.org/",
"@type": "JobPosting",
"title": "フロントエンドエンジニア",
"description": "
<p>フロントエンドの開発経験2年以上</p>
<p>▼業務内容<br>
フロントエンドの実装を行なっていただきます。</p>",
"datePosted": "2019-09-01",
"validThrough": "2019-12-31",
"hiringOrganization": {
"@type": "Organization",
"name": "Glatch株式会社",
"sameAs": "https://glatchdesign.com/"
},
"jobLocation": {
"@type": "Place",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"addressRegion": "神奈川県",
"addressLocality": "横浜市",
"streetAddress": "〇〇〇-〇〇〇",
"postalCode": "〇〇〇-〇〇〇",
"addressCountry": "JP"
}
},
"employmentType": "FULL_TIME",
"workHours": "10:00〜18:00",
"baseSalary": {
"@type": "MonetaryAmount",
"currency": "JPY",
"value": {
"@type": "QuantitativeValue",
"value": "240000",
"unitText": "MONTH"
}
}
}
</script>
3. 構造化データテストツールで確認する
マークアップが終わったらGoogleが提供している構造化データテストツールで正しくマークアップされているかを確認することができます。
下記のように実際どのように表示されるかをプレビューで見ることもできます。
4. Indexing APIでGoogleにリクエストを送る
3の手順まででもいずれGooglebotがページをクローリングし検索結果に反映します。
しかし求人情報は人手が足りなければすぐに掲載されて欲しいし、採用が決まればすぐに検索結果から削除したい即時性が大事な類のコンテンツ。
Googleは求人情報を直ちに検索結果に表示させるためにIndexing APIというAPIを用意しています。
Indexing APIの詳しい使用法については少々手順が多いのでまた別の機会にまとめたいと思います。
以上でGoogleしごと検索への対応方法の一連の作業は終了です。
これまでいくつかの採用サービスや各企業の採用情報ページを渡り歩かなくてはならなかった職探しが、Google検索内で完結することは求職者にとって喜ばしいことです。
より多くの人の目に採用情報に触れてもらう為にもぜひ対応しておきたいですね。
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