夫婦で独立したフリーランスでの3年間を振り返って

2018年も気づけば残りわずか。平成最後の師走というプレミアムな時間の真っ只中にいるからか、平成最後の3年間の挑戦の記録を自分なりにまとめてみたい欲に突如かられてしまった。せっかくなので独立〜3年目の今日までの振り返りの文章をWebに綴っておく。

独立して1年が経った当時のことについては妻が書いてくれているのでよければこちらもぜひ。

フリーランス生活3年

2015年の12月に退職、翌2016年1月より夫婦で独立し、もうすぐ丸3年が経とうとしている。個人事業の6割は3年以内に廃業するというデータもあるので、曲がりなりにも3年続けられたことにひとまずお疲れさまと自分と妻を労いたい。

人脈とコネもほとんど無いままに、2人なら何とかなるだろうという希望的観測のもとに独立。しかしある程度覚悟をしていたものの現実はそんなに甘いものじゃないことに気がつくことにさほど時間はかからなかった。

独立した理由

そもそもなぜ独立したかを改めて書いておくと、何も高尚な目標や実現したいアイデアがあったわけではない。自分の努力が給料や待遇に思ったほど反映されなかったこと、限りある時間をもっと自分でコントロールして働きたかったこと、妻も同業で2人でやれたら楽しいよね、と思ったことなどいくつかの理由がゆるーい独立に繋がっていった。僕は独立は働き方の一つの選択肢であってこういうゆるい独立があって良いと思っている。

またなぜだか会社員を目の敵にしてフリーランスの良さを殊更に強調する記事を目にすることがあってモヤっとする。会社員かフリーランスかは単に自分に合っているか否かの違いだけであって、そもそも対立軸で語るものではないと思うのだが余程辛いことがあったのかな…

辛かったこと

フリーランスの良さを目も当てられないほどキラキラした文章で綴った記事もよく見かけるので、ここでは辛かったことを書くことにする(苦笑)。

独立した開放感と高揚感で満たされたゴールデンタイムを満喫したのもつかの間。平日の昼間に仕事もなく家にいるという事実が底知れない不安を伴って襲いかかってきた。みんなは働いているのに自分は一体。社会から隔絶されてしまったかのような気分が意図せず持て余した時間を埋めていった。会社員時代は平日に仕事以外のことが何もできないことや通勤にあんなに嫌気がさしていたのに。知らない間に心身ともに会社員として最適化されていたことに気づかされる出来事だった。

ミスや認識の違いで立て続けにトラブルが起き、心が完全にやられて精神科に行ったのもこの頃だった*1。仕事の失敗だけならまだよかった(よくない)のだが、このトラブった案件の仕事相手が知り合いのツテだったり、友人だったりしたものだからタチが悪かった。仕事だけでなく友人も失う結果となり、またこの頃は前述のトラブルもあって妻とも喧嘩が多く、公私ともに根無し草になってしまったような気分だった。

この一連の出来事以降、失敗することを極度に恐れるようになり、自分が120%自身を持って取り組める仕事でないと受けられないような精神状態が続いた。そしてこの精神状態はほんの半年ほど前くらいまで続いていたのだなと最近気付いた*2

ただやはり2年以上が経った今、あらためて冷静に考えても「友達価格で」とディスカウントを迫られたり、交渉ごとの中で「うちのやり方に従ってくれないと今後仕事頼めなくなるよ」と主従関係を浮き彫りにする言葉をかけられたりといったことは、自分が逆の立場だったら絶対に言わない。例えあの時点で穏便に事を済ませていたとしても、遅かれ早かれ同じ結末を迎える確率が高かったんじゃないかなと思う。そう考えると早めに判断ができてよかったのかなと今では思っている。ただ友達としても仲良くしてたので精神的なダメージがヤバかった。皆さんも友達と仕事をする時は無くす覚悟でやってください(笑)

それでも独立して良かった

と、ここまで辛かったことばかり書き連ねてきたけど、独立したことそれ自体を心から後悔したことは今のところない。独立しなければ出会えなかった人、できなかっただろう仕事を経験できたり、体調に合わせて最もパフォーマンスの良い時に集中して仕事ができたり、何より夫婦・家族と一緒にいる時間が格段に増えたことは何事にも代え難いからだ。

自分が人生において何を大事にしているかを突き詰めることも独立するか否かを決断するポイントなんじゃないかなと思う。

改めて思う会社の素晴らしさ

独立して良かったということに嘘はないが、改めて会社という組織の素晴らしさを思い知らされたこともまた事実。

  • 業務上の困りごとをすぐに相談できる仲間がいること
  • 毎月決まった日に給料が振り込まれること
  • 税金の半分を負担してくれ、納税関係の雑務をやらなくて良いこと

これら全て会社では当たり前*3にあるものだけど、独立したら自分でどうにかしなくちゃいけない。独立を考えている方でこの辺りに不安を覚えるのであればクリアにしてから独立した方が後々安全。フリーランスは良くも悪くも全てが自己責任なので、この辺りを楽しめるかどうかがフリーランスとしてやっていけるかどうかのポイントかなと思う。

まとめ

こうやって振り返るとフリーランス万歳とはとても言えない(笑)
今は柔軟な働き方ができる企業も増えてきているし、3年前に今のような状況だったら僕らはもしかしたら独立を選んでいないかもしれない。それでも自分たちの力でビジネスを回し、しっかりと根を張っている実感みたいなものはとても素晴らしい経験だ。誰かに独立すること進めるなんてことは到底できないが、やってみたいと思ったら一度やってみるのをおすすめしたい。独立と聞くと退路を断つ覚悟でみたいな印象もあるけど、自分の観測範囲内ではフリーランスから会社員に戻る人も結構いるみたいだし、向いてないなと思ったら会社員に戻るという選択も全然ありだろう。独立という経験は会社員として働くことになってもプラスに働くことも多いんじゃないかなと思う。

3年経って色々とトライ&エラーを繰り返してようやくこれからやるべきことみたいなものがうっすらと定まってきた気がしている(遅っ…)。来年はもう少しシビアに数字を追いつつ、もっとチームを組んでクオリティの高いアウトプットをしたいなと思っている。一緒にやっても良いという人いたらぜひお声がけください!

そして何より健康第一で楽しむ気持ちを忘れずにやっていきたいなと思いますので、2019年も何卒よろしくお願いいたします。

*1 精神科にはもっとカジュアルに悩みを話しに行くくらいの気持ちで行って良いと思う。病気になってからだと長引く。

*2 以前だったら落ち込んだり怒りに打ち震えていたようなことがここ半年ほどポジティブに捉えられている自分にふと気付き、最近まで完全に立ち直ってなかったんだなと推測した。

*3 会社によっては欠けているものもある。

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