静的サイトへのお問い合わせフォーム導入はformrunが便利

静的サイトへのお問い合わせフォーム導入はformrunが便利

Webサイトを制作する上でお問い合わせフォームを設置する機会は多いと思います。
WordPressで制作している場合はContact form 7のような簡単に設置できる便利なプラグインが複数存在していて実装にはそれほど困りませんが、WordPressでないサイトとなるととたんに選択肢に困るという制作者の方も多いのではないでしょうか。

Glatchでも長らく頭を悩ませていた時期がありましたが、【formrun】というお問い合わせフォームツールを使用してかなり良かったので、制作者向けにメリットなどをご紹介します。

ちなみに無料プランでは個別メール送信数100件/月、ファイルデータ容量100MBまでなどの制限がありますが、個人事業者や小規模企業、イベント用LPなどでは十分使えるかなという印象です。

プランは3つあるので、どのような機能・制限があるかはformrunのページでご確認ください。

はじめにサンプルを作ってみました

サンプルとして試しに作ってみました。

formrunの作成方法は以下の2パターンがあります。

  • HTML/CSSなどの専門知識がない方用「フォームクリエイター」
  • HTML/CSSなどの専門知識がある方用「オリジナル」

今回試しに作成したサンプルのフォームはオリジナルで作成したものです。

formrunのメリット(FREEプラン・オリジナルで作成した場合)

formrunを実際に使ってみて良かったと思うポイントは以下です。

  • サイトへの設置が簡単
  • スクラッチで作るのと同等のデザインカスタマイズ性がある
  • Trelloライクな簡易CRM機能がある
  • Slackやチャットワークに通知できる
  • セキュリティ面を気にしなくて良い

サイトへの設置が簡単

formrunはHTMLと1つのJSを読み込むだけで動作します。送信後はサンクスページに遷移する仕様なので、サンクスページは用意しておく必要があります。

またフォームクリエイターで作成した場合は独自ドメインを使用できるのは有料プランからとなりますが、オリジナルで作成すればFREEプランでも独自ドメインでの運用が可能です。

フォームクリエイターについて

HTML/CSSの知識がない方には管理画面上でフォームを作成する「フォームクリエイター」という機能も用意されています。以下がそのフォーム作成画面です。直感的に作成できるUIになっていて迷うところはありません。

今回は制作者の方向けの記事なので詳細は割愛しますが、条件によってはこちらを使うのも良いかもしれません。

formrunのフォームクリエイターのUI

ドメインが「https://form.run/@hogehoge」になってしまうので、その点は注意してください。

スクラッチで作るのと同等のデザインカスタマイズ性がある

改変してはいけない属性等を除けばHTMLもCSSもカスタマイズが自由なので、設置するサイトのデザインに溶け込ませることが可能です。

Trelloライクな簡易CRM機能がある

管理画面内に「ボード」というページがあり、届いたお問い合わせへの対応状況をTrelloライクなカンバンボードで簡易的に顧客管理ができます。

formrunのボード画面

個人的にこれがイチオシの機能で、とても見やすいUIで顧客対応の抜け漏れを防げます。ここからお問い合わせに返信することもできますし、こちらが送った内容に対しユーザーが返信した場合もこのボードに反映されるので、オープンからクローズまでこの管理画面内で問い合わせ対応が完結します。

Slackやチャットワークに通知できる

お問い合わせがあった際にSlackやチャットワークに通知を飛ばしてくれる機能があります。これらのチャットツールを日常的に使っているのであれば、リアルタイムで通知が来るので素早く対応が可能です。

Google reCAPCHAが使用可能

お問い合わせフォームにはスパムメッセージが付きものですが、formrunはGoogle reCAPCHAが使用できるので、簡単にスパム対策が可能です。

セキュリティ面を気にしなくて良い

気にしなくて良いというと少し語弊がありますが、formrun側でセキュリティ対策がしっかり取られているので、こちらで対策を講じなくて良いというのは大きいです。具体的なセキュリティの取り組みについては下記ページに詳しく書かれています。

formrunのデメリット(FREEプランの場合)

一方で導入の際にデメリットとなりそうなポイントが以下です。いずれも有料プランでは解消できるので、有料プランが使用できる場合はデメリットとはなりません。

  • Google Analyticsが設定できない
  • formrun上から返信したメールの送信元に自分のメールアドレスが設定できない*1

*1はどういうことかというと、問合せをしたユーザーが受け取るメールの送信元が「〜@form.run」となるということです。

ユーザーが受け取るメールのサンプル

まとめ

個人事業主や小規模な企業であれば無料プランでも十分に使える可能性があるのがありがたいです。
静的サイトの制作の際は、お問い合わせフォームの為だけにphpを扱ったりバックエンドを面倒見たりという作業に骨が折れていましたが、今後はこのようなケースにはとても魅力的な選択肢となりそうです。

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